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今回はECR32 RB25DE エンジン 搭載のスカイラインでマフラー加工について解説していきます。日本では
- RB20 / RB25
- SR20 / CA18
- 1JZ / 2JZ / 1G
- 4AG / 3S-GE
- B16 / B18 / K20
など上げればキリが無いほど名高いエンジンが多く、ほとんどの人はマフラー (管楽器) を交換し、そのより官能的なサウンドを聞きたいですよね。でも近所迷惑になるし法律的にもアウトだし、という事情があり、私もその一人でした。
ということで、無いなら (または高いなら) 作れば良いということで、今回も作って参ります!!!動画もありますので、通信料金に余裕があれば見て行ってください。
目次
設計図
絵心はともかく伝われば良いww 設計図はこんな感じです。トータル3時間ぐらい試行錯誤してこうなりました。燃料タンク、サスペンションのアーム、メンバーに当たらないようになどと、とにかく許容されるスペースを考えています。
設計の印は以下の通りです。
- 黄色線 切断箇所
- 赤線 溶接個所
- 青線 マフラーバルブのバタフライ
この設計のミソは、タイコの中に穴をあけたマフラーを入れ込みます。以下をご覧ください。
赤線は排気の流れです。バルブ開放時はストレートに排気が流れ、バルブ閉鎖時は穴をあけたパイプから排気が漏れ出し、タイコに接合された細いマフラーに流れ出ます。これで排気の勢いはかなり殺され、音量が抑えられる仕組みです。
ちなみに、このような経路を作らないでバルブを閉じた場合、本来吐き出したい排気をマフラー内部で閉じ込めることになるので、ガスケットの間という間から排ガスが漏れます。NAとは言え、エンジンへの負荷も間違いなくかかるでしょう。
下準備
では、下準備です。用意する部材は設計に従って以下の通り集めます。
今回のタイコ部分となる素材です。どうやら楽天とヤフオクのみでしか出店していないようです。こちらを2つ購入して溶接します。
続いてこちら。今回の要であるマフラー可変バルブです。一加工必要ですが、それは次の章で紹介します。自身のマフラーにあった口径を選択しましょう。
そして可変バルブの部分に接合するために必要なのがこのタイプのフランジです。
これは合っても無くてもどちらでもいいですが、取り外しが用意かつ、ガスケット不要かつ、取り付け後にも回転させることが出来るので今回導入しました。デュアルマフラーが地面に対して平行になるよう微調整が出来ます。必要なければ直接溶接しても何ら問題ありません。
ちなみに、アリーエクスプレスだと、1/10近い金額で購入可能です。
これは通販だと送料が高いのでホームセンターで買いましょう。厚みがt1.0で溶接が難しいですが、なんせ安いです。
マフラー本体は加工することを考えれば、アップガレージのジャンク品でも漁ったほうが安く手に入るでしょう。
手っ取り早くただ消音したいのであれば、こちらを買ってフランジを切り取って溶接マフラーの中間部に溶接するだけでも、かなりの消音効果が期待出来るでしょう。
制作
まず最初に、バルブは加工しましょう。アルミなので加工は容易です。
タイコ部はちょっと長さが足りないので、ステンレス板を板金して追加延長しました。
溶接が酷いのは理解してるので、ご容赦をww ちなみにステンレスは穴あけを含め加工が大変です。この大きな穴をあけるには以下の方法を取ると良いでしょう。
開けたい丸穴に対してこのように切れ込みを入れ、ドライバーかなんかを差し込んで折り曲げます。ドリルで穴あけするよりも速攻穴をあけられますが、品質は激悪ですw
そしていざ、タイコにドッキングするマフラーに排気が抜けられるよう穴を切り込みます。
順番は前後しますが、このようにドッキングです。あとはフランジやらパイプやらひたすら溶接して完成です。
完成
ちょっと理想と少し異なります (見栄えが悪いw) が、消音効果と爆音を両立出来る納得の出来に仕上がりました。
細いパイプのほうはかなり溶接が難しかったですが、使っている溶接機がまぁまぁ性能が良いので、電圧を昇圧して電流を絞って何とか溶かし込みました。
使った工具
この溶接機、改めて素晴らしい機材でした。アークも比較的安定して、ブランクが無ければもっと綺麗に溶接できた自信があります。
ぶった切る入門工具です。とりあえずこれと溶接機があれば大概なんでもできます。
バッテリー式であれば、どこでも気が付いたらぶった切れますw メイドイン中華ですが、申し分無い性能で大変重宝してます。
国産にこだわりが無ければ格安なAlixpressから購入しましょう。バッテリーはマキタの純正バッテリー、またはそれの同等品であれば十二分に動きます。
そして高速に切断出来る最高の相棒刃はこちらです。切断速度が以上に速いので、大変重宝させていただいていますw
今回の加工はたったこれだけで、部材さえ揃えば全然出来ます。ただし、位置だしなどを正しく行わないと追加加工が必要になるので、急がば回れです。その辺はしっかり準備して行いましょう。